ビジネスローンを選ぶには何を比較すればよいか

ビジネスローンの業者選びの比較ポイント抑えておきましょう。無担保ビジネスローンは、さまざまな業者がやっていますが、似たりよったりではありません。業者によって審査基準、融資条件、手続きもさまざまに異なるので、違いを認識した上で、最も適したものを選ぶ必要があります。この記事では、審査先を探す際に比較したほうがよいポイントを確認しましょう。

ビジネスローンの比較ポイント

ローン業者によって異なる部分、ここは比較したほうがよいという点を説明します。必要なときにすぐに借入れができるというビジネスローンの強みを生かすために違いを知ってきましょう。

審査までのスピード

資金が必要なときまでに間に合わないのなら、ビジネスローンを使う意味がありません。すぐに資金が必要な場合は、即日融資に対応している業者を選びましょう。「即日」というのは、「今日、申込み・審査で、明日には振り込み」という意味です。「即日」と記載されていても、実際には3営業日程度かかる場合もありますから、急ぐ場合は、先手を打って早急に審査を申し込んでください。また、事業計画書など、こちらが資料を作成する時間も考慮に入れたほうがよいでしょう。

申し込みの方法(店頭、書類、WEBのみ)

審査のスピードにも関連しますが、審査申し込みの方法が、ローン会社によって異なります。WEBだけで申請できるところから、店頭で相対審査が必要なものまでさまざまなものがあります。たとえば、三菱東京UFJ銀行「融活力」は初回に来店が必要です。一般的に「来店不要・WEBだけ」のところのほうが金利は高めですが、審査に通ったあとは、そのまま口座に入金または、ATMで出金できますから、忙しいときには非常に便利なサービスです。

返済方法と返済期間

返済方法がローン会社によって違います。返済方法を自分で選ぶことができるローン会社もあります。返済方法の違いについては、こちらの記事「返済方法の基本」で詳細を説明していますが、ポイントは、返済方法が異なるということは、毎回の支払いが少ないものを選ぶか、総額が少ないものを選ぶか、ということになります。返済期間が長くなれば長くなるほど、総額は高くなります。ですが、今すぐ返済のめどが立たない場合には、返済期間が長いほうが使いやすいです。

カード型か事業融資型か

ビジネスローンには、2種類のタイプが存在します。ひとつは「ローンカード型」と呼ばれるもの。もうひとつは「事業融資型」のもの。

ローンカード型は、事業者向けの「カードローン、カードキャッシング」とも言えるもので、最初に決められた融資枠までなら、審査なしで何度でも資金を引き出すことができます。手元にカードがあれば、24時間いつでもコンビニATMなどでも引き出しが可能です。一方で、事業融資型は、一回きりの融資であとは返済をしていくタイプです。追加資金が必要な場合には、再度審査が求められます。

二つのローンは、審査方法に若干の違いがあり、ローンカード型は、スコアリング審査がほぼすべてであるため、決算内容が悪いといった場合には審査に通らない可能性が高いです。また、審査の仕組み上、すぐに審査ができるため、「即日審査」が多いのも特徴です。

一方で事業融資型は、事業内容や資金の使途も加味して審査されるため、赤字であっても審査に通りやすいと言えます。担当者の方に相談もしやすいです。

銀行系ビジネスローン

銀行で販売しているビジネスローンには、

  • 銀行が直接審査して融資するビジネスローン
  • ノンバンク(消費者金融)と提携して販売しているビジネスローン

の2種類のローンが存在します。直営のビジネスローンは実際には、銀行融資の延長にあるような厳しい審査があり、ノンバンク提携ローンは、ノンバンクの基準で審査が行われます。いずれにしても「手っ取り早くローンを借りたい」という場合には、銀行系のビジネスローンは選択の対象外となることが多いです。詳細はこちらの記事「銀行系ビジネスローンの特徴と見分け方」にまとめましたので、ご覧ください。

悪徳業者ではないか

悪質な業者・無登録業者でないか確認したほうがよいでしょう。特に、電話による勧誘やポストに投函されたチラシから業者を選ぶ場合は気をつけてください。

ローン会社には営業エリアがある

来店して申し込むタイプ、あるいは、営業マンが会社に来訪して営業実態の確認をする業者の場合は、エリア限定になっていることが多いです。たとえば大阪のローン会社が北海道の会社の債権管理をするのは難しいです。また、銀行系ローンは、その銀行の営業エリア内に限られます。審査を依頼する場合は、対応エリア内かどうか確認しましょう。

利用可能か(年齢・個人事業主など)

申し込みができる対象かどうか確認しないと、資料を整えたところで門前払いになります。たとえば、個人事業主の方は、申し込もうとしているローンが、法人のみを対象としていて、個人事業主は対象外になっていないか確認が必要です。また、ほとんどのローン会社では、事業継続性リスクの観点から、申込人の年齢制限があることが多く、60-65歳を超えると融資が受けられないことがあります。これらは、審査前にわかる点なので、申し込み前に調べておきましょう。

融資条件の違いをどう考えるべきか

実際に、ローンを選ぶ際に気になるのは金利などの融資条件であるという方は多いと思います。また、他のWebサイトでローンのガイドを見ると「ビジネスローンの金利を比較しよう」と書かれていたりもします。ですが、実際には、ホームページやチラシに乗っている「見かけの融資条件」を比べても意味がないことが多いです。

上限金利はどこも似たりよったり

ローン会社のホームページなどでは、「貸し出し金利」は、「5%-16.5%」というように下限と上限が記載されています。比較する際は、このうち「上限金利」を比較するのが普通です。(下限金利に近い金利になることはほぼないから。)

とはいえ、どこのローン会社も、法定金利の上限と同じ(借り入れが10万円未満の場合は20%、10万円から100万円未満は18%、100万円を超える場合は15%まで)か、それに近い利率になっているので、ローン会社による違いはほとんど出ません。

過去にいわゆるグレーゾーン金利が許されていた時代には、金利に幅が出ることはありましたが、法定金利が厳しく制約となった現在では、ローン会社による金利の差はあまりないのが実情です。また、わずかな差、たとえば、13.5%の金利と14%の金利の2社があったとしても、それがローン選定の決定打となるほどの大きな違いとはいえません。

金利は、申込者の信用度で変わる

そして、金利比較に意味がない決定的な理由は、実際の融資の際に適用される金利は、カタログ上の金利ではなく、申込人の信用度で決まるという点です。つまり、自分の融資の際に適用される金利は審査により決められるので、申し込み時点では何パーセントの金利になるかは、全くわからないです。加えて、どこのローン会社に申し込んでも、同じ会社が申し込めば、似たような金利に収束するといわれています。言い換えると、銀行系のビジネスローンのように、そもそも上限金利が低いところは、審査もその分厳しくなっているということになります。

ですから、ビジネスローンでしか資金の調達方法が無い(または、時間的に間に合わない)ときに、表示上の金利の低さにこだわって(しかも、それは、自分に適用される金利ではない)、ローンを選ぶのは意味がないということです。

融資可能額も同様

金利と同じく融資可能額も審査で決まります。ホームページに書いてある融資可能上限はあくまで、最も条件のいい場合であって、申込者の会社に適用される融資額はそれとは別です。希望を出すことはできますが、最終的にはローン会社が提示した金額までしか借りることはできません。他の融資条件(返済方法、回数など)についても同じことが言えます。

比較ポイントは多々あるが、審査に通るかどうかが重要

事業者ローンの比較ポイントは、ここまで説明したとおり、多くありますが、どんな経営者でも「必要な時期までにできるだけ低い金利で融資してもらえるか」ということが関心の中心になるものです。ですが、融資の条件は申込者の信用度によってかわってきますから、ローンの説明書からは判断できません。また、金利の低さや返済条件などを見て審査をしても、資金が必要なときに審査に通らないなら元も子もありません。融資審査の実態や審査に通るためにどうすればよいかについて、次の記事でご確認しましょう。

審査の基準が違う

審査の基準は、各社ばらばらで、重視するポイントも違いますから、「A社では無理でもB社なら審査が通った」ということも多々あります。ビジネスローンを探すときには、断られてもあきらめずに探すというのも大事です。

審査が通りにくそうな場合(赤字・創業期など)

直近が赤字決算、税金滞納、創業期など、あきらかに審査に通りにくいことがわかっている場合には、条件が悪くても引き受けてもらえると明示している業者に審査を依頼すべきです。金利条件は悪くなりますが、背に腹は返られません。

創業資金、赤字決算時のローン審査については、「4.開業直後・赤字決算でも融資可能なビジネスローンを探す」で詳細を説明します。